新製品 宮澤賢治「過去情炎」扇子

 「過去情炎」は、宮澤賢治が生前唯一出版した詩集『春と修羅』に収められた詩で、1923年秋、関東大震災が起きた直後に書かれた詩群のひとつです。賢治は自分の詩を心象スケッチと呼びました。関東大震災の起こる直前の心象スケッチ「オホーツク挽歌」詩群には、若くして病死した妹トシという、たった一人の人間への哀惜がつづられますが、震災後の「過去情炎」を含む詩群では、人間という存在そのもののはかなさ、あやうさが前に出ています。(藍型染扇子 5,000円 税込) 続きを読む