星微堂書店企画 山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商會展

  かわうそ兄弟の叔父さんこと、小林敏也さんの画本/宮澤賢治シリーズから、今回は「猫の事務所」の原画展です。叔父さんといっしょに、かわうそ兄弟商會の手ぬぐい、ブックカバーなども展示+販売いたします。

  ちなみに、(ご存知の方が多いとは思いますが)かわうそ兄弟商會の、ぽけっとした兄とちょいと目つきのよろしくない弟の「かわうそ兄弟」ロゴマークは山猫叔父さんこと小林さんに描いていただきました。

  「猫の事務所」のなかで宮澤賢治が、酋長猫を「眼光烔々たるも物を言ふこと少しく遅し」、財産家猫を「物を言うこと少しく遅けれども眼光烔々たり」と紹介していますが、かわうそ兄弟のロゴにあてはめると、「兄は物を言うこと少しく遅けれども弟は眼光烔々たり」って感じでしょうか。

画本/宮澤賢治「やまなし」

 ここに映し出されるふたつの幻燈は、わたしたちの日常にふと滑り込み、肥大した日常の膜を削ぎ、切り裂き、その間隙に生じる場面です。それはだれにでも訪れ、だれでも見たり感じたりします。ときどきしかそれを見ない人もいますし、ひんぱんに感じる人もいます。

 クラムボンが笑う理由も、殺された理由も、永遠にだれにもわかりません。お魚が行った「こわいところ」がどこなのか、永遠にだれにもわかりません。でも、蟹のおとうさんが言うように「だいじょうぶ」なのです。なぜ「だいじょうぶ」なのかって? それを説明する言葉を探すのはしばしやめて、たとえば、蟹の子の棲む川面をぼんやりながめてください。今が五月なら、新緑のそよぐ木々を、その木漏れ陽を。そしてかすかな葉ずれの音を聴いてください。

 いいにおいのやまなしがふいに天から落ちてきます。それは、待っていても、待っていなくても、あるとき、ふいに落ちてきます。落ちてきたときはついて行ってみましょう。いい匂いにさそわれるままついてゆきましょう。そしてひとりでにお酒になるのを待ちましょう。

横浜赤レンガ倉庫のクラフト&ビールフェスタ

 例年になく長かった冬が終わり、やっと「桜が咲いた」とお花見に浮かれているうちにゴールデンウィークが迫ってまいりました。

 かわうそ兄弟商會よりイベントのお知らせです。

 4月27日~30日の4日間、横浜の赤レンガ倉庫で「クラフトフェスタ2012」が開催されます。今回で14年目を迎える、春恒例のクラフトフェスタです。織物、ガラス、陶芸、木工、アクセサリー、さまざまな工芸品が並ぶなかに、かわうそ兄弟商會の藍染めも参加いたします。詳細はこちらから。

 新作、単行本(四六判)ブックカバーもデビューいたします。

3月14日の記念日的過ごしかた

 3月14日がホワイト・デイと呼ばれるのは、2月14日がヴァレンタイン・デイだからであって、ホワイト聖人の殉教日なわけではなく、ヴァレンタインの贈りものに対してお返しをしましょうと、日本でいつからか定着した記念日です。

 さて、3.14という数字の並びから、3月14日は「円周率の日」そして「数学の日」だということを知っている人は少ないのでは。記念日好きな日本人の、そのなかでも理系な人たち、数学好きの人たちのごく内輪なマイナー記念日にすぎぬのかと思っていたら、そうではなくて、世界各国で3月14日を「円周率の日」として楽しんでお祝いしている人たちがいるらしく、ホワイト・デイよりよっぽどメジャーな記念日なのでした。

小林敏也×羽生田有紀×かわうそ兄弟商會 3月とりぷる展

  

急なお知らせです。
3月のトリプルな合同展。

小林敏也「宮澤賢治作/ポラーノの広場」原画展
羽生田有紀&かわうそ兄弟商會の藍染め展

小林敏也/画本宮澤賢治シリーズの販売もいたします。
ぜひおでかけください。

国立ギャラリーゆりの木
2012年3月6日(火)~3月11日(日)
午前11:00~午後7:00
(初日午後2時~/最終日~午後5時)
地図・ギャラリ―詳細はこちらから

「また戻ってくるかもしれない」

 2012年2月22日。藍染めのシャツを注文してくださった「おもしろ学校」主催の名取さんといっしょに八王子野口紺屋へ行く。1月に糊置きや染めに通った時期はほんとうに底冷えする寒さだったが、この日はずいぶん寒さもやわらいでいた。名取さんは山梨のご出身で、父方の本家が「紺屋(こうや)」という屋号を持っていたそうだ。そんな話を名取さん、野口さんとしながらのんびりシャツを染める。藍染めをするときは、もちろん、てきぱきと動くことはたいせつなのだが、決して焦らず、あわてず、どこかのんびりかまえておくほうがいいのです。

 名取さんの話を受けて野口さんが、「紺屋はね、昔はどこにでもあった、村にも町にも。今、クリーニング屋とかコンビニとか、どこにでもあるように、どこにでもあったんですよ」とおっしゃる。「でも、要らなくなっちゃったんだね。世間では要らなくなっちゃった商売なんですよ。」

 だけど、そのあと、続けてこう言われた。

 「でもね、これからの時代はね。またこういう商売が、こういうやり方が、必要になってくるんじゃないかなあ。」

藍型染「素数ハート」ができました

完売御礼。今後の生産予定などについてはお問い合わせください。

ヴァレンタイン聖人&愛染明王/かわうそ的「藍」な贈りもの

2月14日はキリスト教のヴァレンタイン聖人の殉教日。ヴァレンタイン聖人は恋人たちの守護聖人とされていますが、なぜそうなったのか?という起源説には種々あって、けっこうややこしいのでここでは割愛。ヨーロッパでは古くから、この愛の守護聖人にちなんで2月14日に恋人や親しい人に贈りものをする習慣があります。

新年のご挨拶

 

 
2012年が明けました。
おめでとうございます、と慣習的に書いたり言ったりすることに、ふと、ためらいを覚えつつ。
けれども「寿ぐ」=「言祝ぐ」=「ことほぐ」ことは、この現実がすこしでも好転してほしいと願うこと、希望を呼ぶこと。
そしてそれこそが、ことばの担う本質的役目ではないかと思います。
 
どうか、2012年が、みなさまにとってよい年となりますように。
かわうそ兄弟商會も兄弟一同、泳ぎ続けて行きたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
2012年元旦  かわうそ兄弟一同

小林敏也幻燈会「宮澤賢治の幻燈をたのしむ冬の晩」のお知らせ

 
無事終了しました。ご参加ありがとうございました。ブログ書きました。幻燈会を終えて/朗読で思いだしたこと
 
 12月18日(日) 18:00から、かわうそ兄弟の叔父さんこと小林敏也さんをスペシャルゲストおよび幻燈技師としてお招きし、「宮澤賢治の幻燈をたのしむ冬の晩」を開催いたします。
 かわうそ兄弟商會謹製藍型染めブックカバーにちなんで「青森挽歌」「春と修羅/序」をとりあげます。ほかに長編作品「ポラーノの広場」のダイジェスト版を予定しています。
 「青森挽歌」は、小林敏也さんの画本にはとりあげられていない作品のため、今回の企画に合わせ、小林さん自らが詩のイメージに合わせて幻燈画を構成してくださるスペシャルバージョンです。

MTM07終了いたしました!

 12月3日、4日のMTM07にご来場いただいたみなさま、ありがとうございました。
 昨年のMTMはかわうそ兄弟商會ができたてほやほやの「藍Pad」をひっさげてデビューした記念すべき場。その場に今年も立つ、ということで、実はとっても緊張していたのです。「ビギナーズラック」ということばもあったりしますから。
 どきどきしながらブースに立ちましたところ、うれしいことに、昨年来てくださった方たちとの再会あり、新しい出会いもどんどん生まれ、たいへん楽しく、みのりある2日間を過ごさせていただきました。
 理工系デザインをおもしろがってくださることは、デザインをした者としてはもちろんうれしい限りなのですが、やはり、「藍染め」の持っている魅力ってすごいのではないかとあらためて思ったのです。日本人のミームがぴぴっと反応してしまうのではないかと。
 お買い上げいただいたみなさま、MTMの会場はライティング環境があまりよくありません。外に出て明るい光のもとで藍の色をじっくり堪能してくださいね。
 早々に売り切れたアイテムにつきましては、クリスマスプレゼントやお年始のあいさつグッズとしてのおつとめも果たせるよう、さっそく再販準備にかかる所存です。このデザインの手ぬぐいがあれば、ブックカバーがいいな、などなど、具体的リクエストも受付中。ぜひリクエストをご送信くださいませ。よろしくお願いいたします。

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