中's blog

2016.7.1~7.10 かわうそ兄弟商會+山猫あとりゑ 二人展 

夏が近づいています。

染め上がった布を水でばしゃばしゃ洗うのがとても気持ちいい。

晴れた日。洗い桶の水面の泡が風に吹かれると、桶の中の藍布に落ちた泡の影が星形をつくりながら移動します。

少女漫画でヒロインの周囲をキラキラさせるときに描かれるような、あの星の形と同じ形の影が、きらり、きらきらと動いてゆく。

写真に撮りたくて濡れた手でiPhoneを構えるのだけど、待っているときはなかなか星形は現れない。

3月のりんごやさんの展示終了後、少しづつ作りためたものを展示します。

七夕をはさんだ期間ですので、今回は星座をテーマにした手ぬぐいやブックカバーを作りました。

素数や方程式シリーズにも新デザイン。

この4か月、たくさん型を彫りまして、ペンだこが消えていた中指にナイフたこができてます。

山猫あとりゑさんは、おもに、画本『雨ニモマケズ』の木版画を展示販売されます。

2016.3.1~3.13 山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商會展 『かわうそ藍染やまねこグッズ』

 

根津のりんごやさんで「山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商會展」いたします。

 

とっても希少な山猫謹製包装紙やレターセット、お手頃価格の複製画、

マニファクチュアなかわうその理工系手ぬぐいやブックカバーなどが並びます。

 

少しずつ春に近づいていく時期、根津の散策がてらぜひおでかけください。

りんごや亭主のうさぎさんと、路地裏の猫が待っています。

ときどき山猫画伯とかわうそもお待ちしますが、在廊予定はtwitterでお知らせします。

あ、りんごや居候の亀のぜんちゃんも冬眠から覚めてるかも。

 

2015年9月19日~27日 |山猫あとりえゑ+かわうそ兄弟商會展 ―賢治と藍いろ―

山猫とかわうそ、このたび金沢まで出張いたします。

金沢駅から車で20分ほど金沢港のほうへ向かう、お醤油の町・大野。

江戸時代の初めから醤油作りが始まり、現在も28軒の醤油醸造業者のある、日本の五大醤油産地です。

会場は「金沢大野湊かたかご庵」と「もろみ蔵」。

かたかご庵は、かつて醤油屋さんだった築80年の町家。「もろみ蔵」では醤油の発酵をしていました。

 

今回は山猫あとりゑの画本宮澤賢治の原画展示、画本販売、かわうそ兄弟商會の藍染の展示販売のほか、

関連企画が三つあります。こちらにもぜひお出かけください。

2015.7.25―8.9  「かわうそ藍染とやまねこグッズ」展

2015.7.25-8.9  @オリオンパピルス(立川グランドゥオ6階)

「かわうそ藍染とやまねこグッズ」展

かわうそとやまねこの小さな雑貨屋さんが、オリオンパピルスさんの片隅に2週間、店開き。

獺祭よろしくかわうその並べますのは

素数丸、方程式ちらし、素数ハートなど定番デザインの手ぬぐいのほか、

新作デザインも揃え、ブックカバー、扇子、くるみぼたんなどなど。(7月30日より扇子も揃いました)

山猫あとりゑさんは、いよいよ在庫僅少となりつつあるパロル舎版画本宮澤賢治シリーズのほか、

便箋や包装紙など、あとりゑから発掘された、まぼろしの?オリジナル雑貨を販売。(いちばん下の写真の右側です)

ぜひお立ち寄りください。

こちらにも詳細⇒オリオンパピルス

 

二つの夏の展覧会/立川と金沢

展覧会のお知らせを二つ。ブログ更新が間に合わず、終了間際のお知らせになってしまいました。

しかもほぼ、記事は「丸なげ」です!

 

新年早々展覧会イタシマス/山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商曾展 vol.2

あけましておめでとうございます。

昨年は夏の暑さにみごとに負けて、冬眠ならぬ夏眠をしてしまいましたが、涼しくなってすこしずつ仕事を始めました。

1月7日より、ひさしぶりに展示をいたします。

場所は根津のりんごやさん。

      

新年早々のスタートですが、展示期間は3週間とゆったりあります。

素数シリーズをはじめとした理工系デザインの手ぬぐいのほか、賢治の詩や季節がら雪文様をモチーフとしたブックカバー、文庫版サイズ~単行本サイズなど作ってみました。

型紙を使って、合羽摺り(かわうそはかっぱのモトとも言われております!)した葉書なども並びます。

山猫あとりゑの宮沢賢治画本シリーズからは、「黄いろのトマト」「ポラーノの広場」の原画が展示されます。

可憐で働きものの伸子さん

 

 

 「伸子」と書いて、シンシと読む。ノブコさんではありません。

 きょうはこの伸子という名の可憐な道具が、藍染め作業においていかに活躍するかについてのお話です。

 紺屋さんの土間に埋まっている藍甕は、口径が60センチ、深さも1メートル程度の大きさ。野口紺屋では、この甕で長さ13メートルの反物を染めている。

 絞り染めなら糸で括った分だけ布全体が縮むため、かなり大きな布でも藍甕にじゅうぶん入るが、型染めはそうはいかない。長さ13メートルの反物をじゃばら状に折りたたんで口径60センチの甕に入れるのだ。

 たたむといっても、両面に糊で繊細な文様が置かれているわけで、布と布の表面が接触すれば文様は崩れてしまう。しかも液体の中に入れるのだから糊はますます剥がれやすくなる。布面同士が接触しないよう、適当な空間を保ってじゃばらにしてゆかなければならない。布面同士がくっつかない、この絶妙な空間を保ちながら布をたたむのが「伸子」の役目なのです。

瞽女んぼさの三味唄につれられて/橋本照嵩写真展「瞽女(ごぜ)」

 

 

 どの写真もシャッターが押されたのは40年ほど前だ。その日その瞬間の光と影が、新たに印画紙に焼かれ時間を超えてここにある。

 瞽女さんが着ているきものやもんぺの、たぶん藍染めの絣模様、越後の早春の山なみ、田んぼに映る山影、板壁の木目、それを掠める雪の軌跡、光る積雪、かしいだ茅葺きのお堂、道端の子どもたち、村の人が働いていたり笑っていたり。

 まぶしいほどの白から漆黒まで、モノクロの粒子の階調は限りなくなめらかだ。視線だけではなく呼吸ごと脈拍ごと写真のなかへ誘われるようで、ゆったりといい気もちになる。

 瞽女さんは、盲目の女旅芸人で、三味線を弾きながらものがたりを語る。江戸時代には日本のいたるところで旅姿が見られたという。明治を経て、少しずつその姿は減り、昭和50年代には瞽女という職業そのものが消えた。いまも瞽女さんの唄や語りを「瞽女うた」として継承している方は何人かいらっしゃるが、その方たちは「瞽女」ではない。

 

やっぱりひとはたびびとなり

 

 いつも自分が定点になって風景を見て、ひさしぶりに昔住んでた町など歩きながら「変わっちゃたな―」とか「変わんないなー」とか思うのがあたりまえだと思っていました。  

 

                    

松の精のおじいさん@北野天満宮

 

 

 「もみじのにしき谷のまにまに」って誰の歌だったっけ、などと思いながら、11月の紅葉の時季、午後遅くに北野天満宮についた。

 天満宮の一の鳥居を抜けると右手に松がある。

 「影向の松」と札がたっている。初雪が降ると、この松に神様が降りて歌を詠ずるそうだ。

 そんな説明を読んでふと見ると、松の正面に、グレーのジャンパーをはおったおじいさんがひとり、頭を下げて祈っておられる。おじいさんが去られてから松に近づいて見よう、となんとなく待っていたら、踵を返して歩き始められ、足が悪いようで、そろりそろりゆっくりゆっくり、こちらに来られ、すれ違いざま、「あの松はねえ」と明るい声で話しかけられた。(おじいさんは京ことばです、念のため。)

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