星微堂書店企画 山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商會展

  かわうそ兄弟の叔父さんこと、小林敏也さんの画本/宮澤賢治シリーズから、今回は「猫の事務所」の原画展です。叔父さんといっしょに、かわうそ兄弟商會の手ぬぐい、ブックカバーなども展示+販売いたします。

  ちなみに、(ご存知の方が多いとは思いますが)かわうそ兄弟商會の、ぽけっとした兄とちょいと目つきのよろしくない弟の「かわうそ兄弟」ロゴマークは山猫叔父さんこと小林さんに描いていただきました。

  「猫の事務所」のなかで宮澤賢治が、酋長猫を「眼光烔々たるも物を言ふこと少しく遅し」、財産家猫を「物を言うこと少しく遅けれども眼光烔々たり」と紹介していますが、かわうそ兄弟のロゴにあてはめると、「兄は物を言うこと少しく遅けれども弟は眼光烔々たり」って感じでしょうか。

  小林さんの画本宮澤賢治シリーズの原画はスクラッチという技法のものが多いのですが、「猫の事務所」は鉛筆画です。丹念に写実的に描かれた猫たちの、いじわるだったりうきうきしてたり落ち込んでたり、といったこまかな表情をお楽しみください。特に虎猫のおべんとう箱の中身に注目! 黒猫の食べてる「お魚まるごとサンド」も、いつ見てもおいしそう。

   かわうそ兄弟商會としましては、今回の展示はブックカバーをいろいろ取り揃える予定です。

  サイズは文庫、新書、単行本。

  生地はこれまで河内木綿風というやや厚手の柔らか生地が主でしたが、手ぬぐい地や麻地などのものも。

  デザインはおなじみ理工系の円周率やオイラーの数式、「素数シリーズ」はバリエーションが増えました。

  そして賢治、中也、朔太郎の詩なども。

   新考案の「名刺入れ∋suica入れ」。藍布でくるみぼたんも作ります。

   カフェもある空間です。新緑の日々、根津界隈の散歩がてら、ぜひお出かけください。

星微堂書店企画 「山猫あとりゑ+かわうそ兄弟商會展」

2012年5月15日(火)~27日(日) 12時~19時  最終日17時まで
21日(月)休み

喫茶・ギャラリ― りんごや 千代田線根津駅1番出口から歩いて3分