Kawauso's blog

横浜赤レンガ倉庫のクラフト&ビールフェスタ

 例年になく長かった冬が終わり、やっと「桜が咲いた」とお花見に浮かれているうちにゴールデンウィークが迫ってまいりました。

 かわうそ兄弟商會よりイベントのお知らせです。

 4月27日~30日の4日間、横浜の赤レンガ倉庫で「クラフトフェスタ2012」が開催されます。今回で14年目を迎える、春恒例のクラフトフェスタです。織物、ガラス、陶芸、木工、アクセサリー、さまざまな工芸品が並ぶなかに、かわうそ兄弟商會の藍染めも参加いたします。詳細はこちらから。

 新作、単行本(四六判)ブックカバーもデビューいたします。

四天王寺という場所 その2/3月18日のスケッチ

 「四天王寺夕陽が丘」という地下鉄谷町線の駅で降りる。地名が表わすごとく今も夕陽の名所らしい。四天王寺の西門(さいもん)からは、春秋の彼岸の日、まっすぐに日没が見える。湾が近くまで迫っていた地形の時代は夕日は海に落ちた。

                                                 

四天王寺という場所 その1/能「弱法師」

 急に誘われて大阪に行った。京都も奈良も幾度となく行ったことがあるが、大阪はいつも通り過ぎるだけで(乗り換えとか、そのついでに梅田でごはんを食べたとか)落ち着いて特定の場所を訪ねたことがない。どこに行こうと思いめぐらせて最初に浮かんだのが四天王寺だった。

 「弱法師(よろぼし)」という能がある。友枝喜久夫さんがシテをつとめた「弱法師」をDVDで観て印象に残っていた。盲目の青年(姿からは少年と言った方がいいかもしれない)俊徳丸(しゅんとくまる)の物語。「出入の月を見ざれば明暮の夜の境をえぞ知らぬ。難波の海の底ひなく深きおもひを人や知る…」シテの登場とともに謡われるこの一節で、盲目の弱法師の悲嘆の境地がずしりと胸に迫り、とたんに引きこまれてしまう。

3月14日の記念日的過ごしかた

 3月14日がホワイト・デイと呼ばれるのは、2月14日がヴァレンタイン・デイだからであって、ホワイト聖人の殉教日なわけではなく、ヴァレンタインの贈りものに対してお返しをしましょうと、日本でいつからか定着した記念日です。

 さて、3.14という数字の並びから、3月14日は「円周率の日」そして「数学の日」だということを知っている人は少ないのでは。記念日好きな日本人の、そのなかでも理系な人たち、数学好きの人たちのごく内輪なマイナー記念日にすぎぬのかと思っていたら、そうではなくて、世界各国で3月14日を「円周率の日」として楽しんでお祝いしている人たちがいるらしく、ホワイト・デイよりよっぽどメジャーな記念日なのでした。

小林敏也×羽生田有紀×かわうそ兄弟商會 3月とりぷる展

  

急なお知らせです。
3月のトリプルな合同展。

小林敏也「宮澤賢治作/ポラーノの広場」原画展
羽生田有紀&かわうそ兄弟商會の藍染め展

小林敏也/画本宮澤賢治シリーズの販売もいたします。
ぜひおでかけください。

国立ギャラリーゆりの木
2012年3月6日(火)~3月11日(日)
午前11:00~午後7:00
(初日午後2時~/最終日~午後5時)
地図・ギャラリ―詳細はこちらから

「また戻ってくるかもしれない」

 2012年2月22日。藍染めのシャツを注文してくださった「おもしろ学校」主催の名取さんといっしょに八王子野口紺屋へ行く。1月に糊置きや染めに通った時期はほんとうに底冷えする寒さだったが、この日はずいぶん寒さもやわらいでいた。名取さんは山梨のご出身で、父方の本家が「紺屋(こうや)」という屋号を持っていたそうだ。そんな話を名取さん、野口さんとしながらのんびりシャツを染める。藍染めをするときは、もちろん、てきぱきと動くことはたいせつなのだが、決して焦らず、あわてず、どこかのんびりかまえておくほうがいいのです。
 名取さんの話を受けて野口さんが、「紺屋はね、昔はどこにでもあった、村にも町にも。今、クリーニング屋とかコンビニとか、どこにでもあるように、どこにでもあったんですよ」とおっしゃる。「でも、要らなくなっちゃったんだね。世間では要らなくなっちゃった商売なんですよ。」
 だけど、そのあと、続けてこう言われた。
 「でもね、これからの時代はね。またこういう商売が、こういうやり方が、必要になってくるんじゃないかなあ。」

藍型染「素数ハート」ができました

完売御礼。今後の生産予定などについてはお問い合わせください。

ヴァレンタイン聖人&愛染明王/かわうそ的「藍」な贈りもの

2月14日はキリスト教のヴァレンタイン聖人の殉教日。ヴァレンタイン聖人は恋人たちの守護聖人とされていますが、なぜそうなったのか?という起源説には種々あって、けっこうややこしいのでここでは割愛。ヨーロッパでは古くから、この愛の守護聖人にちなんで2月14日に恋人や親しい人に贈りものをする習慣があります。

新年のご挨拶

 

 
2012年が明けました。
おめでとうございます、と慣習的に書いたり言ったりすることに、ふと、ためらいを覚えつつ。
けれども「寿ぐ」=「言祝ぐ」=「ことほぐ」ことは、この現実がすこしでも好転してほしいと願うこと、希望を呼ぶこと。
そしてそれこそが、ことばの担う本質的役目ではないかと思います。
 
どうか、2012年が、みなさまにとってよい年となりますように。
かわうそ兄弟商會も兄弟一同、泳ぎ続けて行きたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
2012年元旦  かわうそ兄弟一同

幻燈会を終えて/朗読で思いだしたこと

幻燈会が終わりました。
このたびの幻燈会は、画面が変わるとき、「がしゃっ」と音の鳴る、アナログな幻燈機を小林さん自ら幻燈技師になっていただいて上映しました。
朗読係ときたら、ひとまえで朗読するのは二度目でした。(小学校などであてられたとき以外ね。)
はじめてひとまえで朗読したのは15年以上も前で、斎藤悦子さんの詩を読んだのでした。それは短い詩が数編で、わたしの持ち時間もたぶん20分くらいだったと思います。
このたびの18日の晩は、かわうそ兄弟商會の藍染めブックカバーにその詩句を彫った、「青森挽歌」と「春と修羅/序」、童話の「黄いろのトマト」をとりあげました。「青森挽歌」は長編詩で約20分、「黄いろのトマト」も童話なので約40分くらいかかります。のどが、声が、最後まで保てるか心配でしたが(しかも5日ほど前から不覚にも風邪気味だったので)なんとか掠れることなく読みきることができました。
でも実は、読んでいるというより、暗唱に近いものだったのです。文字は目で追っているのですが、一定のリズムに乗ると、暗唱に近くなります。練習で何度もくりかえし読んでいると、歌をうたうように、つぎからつぎへとことばが出てくるのです。

小林敏也幻燈会「宮澤賢治の幻燈をたのしむ冬の晩」のお知らせ

 
無事終了しました。ご参加ありがとうございました。ブログ書きました。幻燈会を終えて/朗読で思いだしたこと
 
 12月18日(日) 18:00から、かわうそ兄弟の叔父さんこと小林敏也さんをスペシャルゲストおよび幻燈技師としてお招きし、「宮澤賢治の幻燈をたのしむ冬の晩」を開催いたします。
 かわうそ兄弟商會謹製藍型染めブックカバーにちなんで「青森挽歌」「春と修羅/序」をとりあげます。ほかに長編作品「ポラーノの広場」のダイジェスト版を予定しています。
 「青森挽歌」は、小林敏也さんの画本にはとりあげられていない作品のため、今回の企画に合わせ、小林さん自らが詩のイメージに合わせて幻燈画を構成してくださるスペシャルバージョンです。
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